米虫はどこから湧いてくるのか!!
2021/5/24
真っ白いお米の中で不意にうごめく黒い虫やお米の袋を開けた途端、蛾のようにヒラヒラと空中を飛び交う虫に遭遇した経験はありませんか?
未開封なのに、ちゃんと保管していたのに、それでも虫は湧いてくるのです!
虫が湧く原因
1.虫は米袋の通気穴や米袋そのものを食いちぎり侵入する。
コクゾウムシは米袋の通気穴から中に侵入することができます。
嗅覚が非常に優れているため、お米などの穀物の匂いを嗅ぎ分けてどこからともなく飛んできて侵入します。
また、ノシメマダラメイガの幼虫は、米袋をいとも簡単に食い破って中に入り込んでしまいます。
幼虫は、米粒を食べながら数週間から1ヶ月半で成虫になり、また、米粒に産卵することを繰り返します。
2.そもそも米粒に虫の卵が生みつけられていて、米袋の中で孵化する。
コクゾウムシは米粒に穴を開けて卵を産みつけます。
産みつけられた米は割れやすいので、精米時に砕けて取り除かれることが多いのですが、完全ではありません。
米袋の中に卵が産み付けられた米粒が入っていた場合、活発に動ける20℃以上の気温になると約1ヶ月で孵化してしまいます。
孵化した幼虫は米を食べながら成長し、また米粒に卵を産むので、未開封の米袋であっても虫が湧くことがあるのです。
そして、農薬をあまり使用せずに栽培・貯蔵されたお米ほど虫が湧く確率が高くなります。
お米に虫が発生するということは殺虫剤などの残留が無い、または少ないお米と考えられるので、人体に安心安全なお米の印でもあるんですよ。